新型ライズ(トヨタ)の乗り心地、静寂性、ハンドリング、加速などの走行性能や評判を調査
2020年1月の新車販売台数(軽自動車を除く)は躍進を続けてきたトヨタライズが遂に初のトップに輝きました。
ライズは開発と生産はダイハツが行い、トヨタに供給されるOEM車に位置付けられている車両で、トヨタでは「ライズ」、ダイハツでは「ロッキー」という車名で販売されています。
ロッキー&ライズのエンジンは直列3気筒1Lターボの1種類のみで、駆動方式は前輪駆動の2WDと4WDを選べるようになっています。
5ナンバーサイズのコンパクトなSUVとして大人気で、2020年1月の新車販売台数トップに輝きましたが、肝心な走行性能はどうなのか?気になりますよね。
そこで大人気「ライズ」の乗り心地、静寂性、ハンドリング、加速性能や評判などを調査してみました。
「ライズ」について簡単に紹介
トヨタはライズでは…🤔 https://t.co/C0QqKVQnAk pic.twitter.com/3XoojbBgAL
— 酒粕GT@GRヤリス先行予約済み (@sakecars) November 20, 2019
ライズの注目するべきポイントを確認していきましょう。
①5ナンバーサイズのコンパクトなSUV
SUVは現在大人気の車のタイプで、高い走破性と積載性の両方を満たしています。
しかしSUVはボディーサイズが大きくなり易く、価格も高めの車種が多いために、5ナンバーサイズの取り回しの良いコンパクトな車は今まで少ない状態でした。
ライズのボディーサイズは、全長3.995mm×全幅1.690mm×全高1.620mmの、「5ナンバーサイズ」になっており、小さいSUVを待っていた方には正にドンピシャなのだろうと思います。
②D-CVT搭載により、パワフル&トルクフルな走りを手に入れた
エンジンは1Lターボになるが、「ライズ」では「D-CVT」という新しい変速機を採用しています。
「D-CVT」とはベルト式のCVTにスプリットギアを組み込んだ、速い話がギア有ATとCVTの良い所取りをした変速機になります。
この「D-CVT」機構を採用したことで、ちょっと驚くくらいにパワフルかつトルキーになったという意見が上っています。
最初の踏み始めからグイっと押し出されるような強い加速を見せ、思わず「おおっ」とニコニコしちゃうくらい十分の走り出しを手に入れているようです。
③「DNGA」採用第2弾のモデル
新型「ライズ」は、今年発売されたタントからスタートしたダイハツの新プラットフォーム「DNGA」採用の第2段モデルとなっています。
「DNGA」ではこれまでの構成部品を一新し、ゼロから高剛性骨格を作ったというものになっていて、新型ロッキー/ライズでは断点を排除し、骨格のスムーズ化を図っています。
また、高強度材の拡大で剛性を確保し、外板をハイテン化することで外板自体を強度部品とし、軽量化も実現しています。
このような強度の強いシャーシによって、グッと押し出されるようなトルクフルな加速を受け止めているわけです。
また新しい強度の強いシャーシのおかげで、サスペンションがしっかりと役割を果たすしっかりした骨格となり、ブルブル・バタバタしない上質な走りを手に入れている。
④先進、安全機能が盛りだくさん
センサーには2個のカメラと4個のコーナーセンサーを備え、歩行者と車両を検知して緊急自動ブレーキを作動させます。ただし自転車は対象外です。
また後方の並走車両を知らせるブラインドスポットモニター、後退しながら車庫から出る時などに接近する車両を検知して警報するリヤクロストラフィックアラートなども用意しています。
運転支援機能では、車間距離を自動車調節できる全車速追従型クルーズコントロール、車線の中央を走れるようにパワーステアリングを制御する機能も備わっています。
「ライズ」の乗り心地、静寂性、ハンドリング、加速などの走行性能について
走行性能については、自動車評論家の先生方の記事を参考にまとめています。
乗り心地については課題も
「ライズ」の乗り心地はやや課題があると評価してよさそうです。
マンホールなどの段差を通過するとサスペンションがやや突っ張った感じで、ショックを感じてしまうようです。
これはライズのGで16インチタイヤ装着車でも同様の傾向があるみたいです。
また、それ以上に17インチのほうが乗り心地がよくない印象だという評価があります。
FFは車両重量が1トンを切る軽量ボディで、そこにスタイルのために195/60R17や195/65R16インチの大径タイヤを組み合わせて、乗り心地をよくするのは難しかったということらしいです。
やはりここは、コンパクトカーサイズの車を、SUVに仕立てて無理くり大径タイヤを履かせていることのネガな部分が露呈してしまっています。
特に低速域の悪路での微振動が車内に伝わる乗り心地には注意が必要で、購入前に試乗して確認しておく方が良さそうですね。
しかしこれはFFの2WDでの話で、4WDになると車両重量が増すので、ややドッシリとした落ち着いた乗り心地になっているようです。
静寂性について
1L直3であることのネガはほとんど感じられないという意見があるようです。
だがレッドゾーン近くまで回したエンジン音は直4のように整えられた感じではなく、さすがに3気筒であることを実感する場面があるようです。
日常域であれば、マニュアルシフトしなければ高回転域を使うことはほとんどないので、普段直3であることを意識する機会はほとんどないと言えるのではないでしょうか。
ハンドリングは操舵感に軽さがある
コーナーを走るとコーナリング自体は軽快でステアリングの操舵感は女性でも操作しやすい軽さに仕立てられています。
ロールは初期がうまく抑えられていて、その後は自然なロールを伴いながらコーナーを駆け抜けられるようになっています。
もう1歩なところは、ステアリングから路面のインフォメーションがあまり伝わってこないことです。
私も一度試乗したことがありますが、ハンドルの中心付近の操舵があいまいでした。
左右に軽く切って操舵の感覚を確認してみると、ハンドルに伝わる路面からのインフォメーションがほとんど無いところが残念なところでした。
加速性能はどの位なのか?
新型ライズの加速力はどのくらいなのか?0-100km/hのフル加速のタイムを調査してみました。
車両は「ライズ」1Lのターボで4WDモデル車を使用しています。
0- 60km/hのタイムは 4.3 秒
0-100km/hのタイムは 9.6 秒
1L直3ターボエンジンを搭載し、新開発のD-CVTを組み合わせているので、アクセルを軽く踏み込むとレスポンスよくクルマが加速する感じで、ターボラグをまったく感じさせない加速が可能です。
トルクは1000回転台後半から十分感じることができ、2000回転台に乗ってしまえば1Lであることを忘れてしまうほどです。
「ライズ」の走行性能や評判を調査
ライズZ(4WD)試乗。FF比50kg増。極僅かに乗り心地の落ち着きが増したが、加速は後輪の力強さと重さで相殺されてるw pic.twitter.com/ChelJ2ACaL
— 梶まほろ(0308うさぎ山は延期) (@mahoro_kaji) December 8, 2019
4WDだと車重が増した分、乗り心地の落ち着きが増したという感想が上っています。
そういや昨日乗ってきました。ライズ(助手席レーシングで)
クッションはとても良かった風に思えました。あと、乗り心地はやや硬めだったかなと思いますね。乗り味としてはダイハツ車のレベルが上がったかなと思いましたね。
ありなんじゃないでしょうか? pic.twitter.com/wqPrK46kfT— カズプレッサ (@Akari_GRSport) November 20, 2019
乗り心地はやや硬めに感じたようですね。
私が試乗した時と同じように、低速時の微振動を感じたのでしょうかね。
ライズを試乗。運転席から見えるピラーの位置が気になったけど慣れたら大丈夫かな。外観、サイズ、シート、荷室、乗り心地などなど全てが絶妙なところをついててめちゃくちゃ良かった。 pic.twitter.com/1a3aOIJMlF
— ぽっぽ (@wrdegohome) December 14, 2019
前側方の視界の部分がやや気になったとの感想が上っています。
その他の部分は平均して良かったと感じたようですね。
トヨタの新型ライズ、上級のZグレードになると17インチになってしまうのが不満かな
乗り心地がちと固かった
標準は16インチでオプションで17インチが選べるように何故しなかったんだろう
ただでさえ特殊サイズなのに1車種で2つもあるのはあまり良心的ではないかな— kuroiroひろき@SURF (@kuroiroSURF285) December 1, 2019
乗り心地の部分がやや不満との意見ですね。
まとめ
大人気小型SUVの「ライズ」について、乗り心地、静寂性、ハンドリング、加速などの走行性能や評判などを調査してきました。
良い点をまとめると
- 5ナンバーサイズのコンパクトなSUVで扱いやすい割に積載性もかなりあるので、実用性がしっかりあります。1Lターボで燃費もいい。
- D-CVT搭載により、パワフル&トルクフルな走りを手に入れている
- 「DNGA」の新しいプラットフォーム搭載でボディーがしっかりしている
- 先進、安全機能が盛りだくさんで充実している
このように新型になって良くなったところがある一方、乗り心地に関しては「硬い」「振動がある」といった感想も上がっていました。
いい車であることは間違いないと思いますが、乗り心地は大変重要な部分であると思いますので、しっかりと試乗して確かめてみることをお勧めします。
あなたの車選びの参考になったならば幸いです。