アウトランダーPHEV|充電して走るEV走行ってどれくらいお得なのか?

2019/05/25
 
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アウトランダーPHEVは充電のできるハイブリッド車だ。
だから普段の短距離走行では、家庭で充電した電気を使用して、EV走行がメインになっていることが多いと思う。

電気を使用したモーター走行は、エンジンに比べて、静寂性が優れていたり、振動が少なかったり、発進時のトルクがあったりと、利点は多くある。
けれども、走行時のランニングコストはどうなのだろうか?
ガソリン車よりも高いPHEVを買って、どれくらいのコスト削減になるのか?気になっている方も多いのでは思う。

ガソリン車も最近はリッター当たり20km近く走る車種もたくさん出てきた。
そこで、家庭で充電するPHEVはコスト的にはどうなのだろうか?
検証してみよう。

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EV走行時のコストについて

はじめにEV走行のコストを計算してみる。

自宅の電気契約は1KWあたり約26円の契約になっている。
アウトランダーPHEVは満充電でのバッテリー容量は12KWになっているので、自宅で満充電すると12×26=312 となり

つまり1回の自宅での充電では312円が電気代として発生している。

私の使用環境(市街地メイン)では、満充電において、エアコンなしで約55km位、エアコン作動時で約45km位、走行できている。
312円の費用で45~55km走っていることになる。

電気代の312円でガソリンを買うと、

312÷140円(1リットルあたりのガソリン価格R1.5月現在)=2.2になり

つまり、フル充電の費用でをガソリンを買ったと過程すると2.2ℓ分は買えることになる。

フル充電で45~55km走る訳なので45÷2.2=20.4  55÷2.2=25になる。

充電をして電気メインで使用した場合、ガソリン車で換算してみると
ガソリン1リッターあたり 20.4~25km走行できる車と同じ位のランニングコストということができる。

さて、このリッター20.4~25kmという数字をどのように捉えるかがポイントになる。
そこでアウトランダーPHEVのライバル車種になる、ハリアーハイブリッド、エクストレイルハイブリッド、ホンダCR-V、マツダCX-5(ディーゼル)の実燃費をみてみよう。

今回は私のアウトランダーPHEVも実燃費として出しているので、比較する車種も実燃費の数字でみていきたいと思う。今回はe燃費というサイトのデーターを参考にした。
投稿された実燃費の平均をのせてみる。

ハリアー(ハイブリッド,4WD)        16.6km

エクストレイル(ハイブリッド、4WD)    12.9km

ホンダCR-V(ハイブリッド、4WD)      15.6km

CX-5(ディーゼル)            14.5km(軽油)
ガソリン換算するとリッター17.1kmのガソリン車と同様のコストになる。

このように見てみると、アウトランダーPHEVのEV走行時のコストは、ライバルのハイブリッド、ディーゼル車の走行コストを凌駕していることが分かる。ただし、3ヶ月に15リットルのガソリン使用はしないといけないので、20.4~25kmの値よりも実際の環境下では若干低下する。
それでも意識してEV走行の割合を多くするようにすれば、ライバルのハイブリッド車よりは低燃費であることは間違いない。

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夜間電力契約にした場合はどのくらいお得なのか?

アウトランダーPHEVのEV走行は、電気を使用しているので、当然電気代によっても、ランニングコストは変わってくる。

私の自宅の電気契約は1KWあたり約26円の契約になっている。これが各家庭の契約によって変わってくる。

例えば、夜間契約などでは、夜間充電時は1KWあたり約12.4円の契約になる電力会社もある(使用量によっても若干の変動はある)

では夜間契約の場合のコストを計算してみよう。

バッテリ容量は12KWなので、12×12.4=148.8

つまりフル充電したときの電気代は148.8円

148.8÷140(1ℓのガソリン代)=1.06

よって、フル充電の費用でをガソリンを買ったと過程すると1.06ℓ分は買えることになる。

フル充電で45~55km走る訳なので45÷1.06=42.4  55÷1.06=51.8になる。

充電をして電気メインで使用し、なおかつ夜間契約にして割引対象時間の夜間に充電した場合に関しては、ガソリン車で換算してみると
ガソリン1リッターあたり 42.4~51.8km走行できる車と同じ位のランニングコストということができる。

このガソリン1リッターあたり 42.4~51.8km走行できるということは、特筆すべき数字であり、おそらく実燃費でこの燃費数字を超える車種は、今現在ないのではないかと思う。

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まとめ

家庭で充電できるPHEV車は、契約の電気プランによってかかる費用が変わってくる。

ガソリン車の燃費基準で考えてみると、普通の契約プランでも1リッタ当たり、20.4~25km走る車と同等なコストになっている。

夜間契約の場合は42.4~51.8kmで、この数字はSUVであることを考えると望外な結果である。

なのでアウトランダーPHEVは燃費基準で考えた場合、一般的なガソリン車に比べて2倍近く燃費がいいことになるし、夜間契約にすれば4倍近くも燃費がいい車ということができる。

このように燃費を基準に考えると、アウトランダーPHEVは大きなアドバンテージをもっている。
SUVとして積載性をもっていて、4WDの走破性も兼ね備えて、モーター駆動の静寂性までもっていて、おまけに燃費までいいときたら、買い替え候補としてあがる方も多いのではないだろか。

ただし、ウィークポイントもあることを忘れてはならない。

電力を夜間契約にしたらかなりお得であることを記述した。
しかし夜間契約で安くなるのは、例えばであるが、夜間の9時~翌朝6時までの間は安くなっている代わりに、昼間の電気料金が割高になっていることが多い。

なので、夜間の契約の時間に多くの電気を使用する家庭はメリットがあるが、昼間に電気を沢山使用する家庭は逆にデメリットになってしまうことがあるので注意が必要だ。
昼間に電気をある程度使用する家庭が、車のためだけに夜間契約をしてしまうと、昼間の高い電気代の時間帯に電気を使用することになるので、最終的に割高な電気代を払ってしまうことになりかねないので、よく計算して判断することが必要だ。

また夜間契約にしなかった場合は、他のSUVと比べて、そんなに大きな違いがないのも事実だ。
アウトランダーPHEVは当然、家庭で充電するので、充電の設備工事が必要だし、毎回バッテリーが空になると、充電のために充電コードを継ぐひと手間かかる(わずか10秒足らずの手間)。
なので、この充電するひと手間を、燃費のためにかけるのか、それとも、このひと手間が面倒と判断してハイブリッド車にするのかは、購入車の考え方次第で決まってくるのだろうと思う。

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