アウトランダーPHEV|ハイブリッドモニターで分かる!電費効率の良いアクセルワークのコツ
ハイブリッドモニターを購入して、表示をちらちらみていると,何となく走行時の電力使用量の特徴がわかってきた。
その特徴を生かして、上手く走れば低燃費走行につなげることができる。
今回は、ハイブリッドモニターをつけたことで、走行時の電気使用量に関して制御の特徴が分かってきたので、記事にしていきたいと思う。
ハイブリッドモニター関連は下記の記事でもまとめていますので、是非見ていってください。
⇒アウトランターPHEV|ハイブリッドモニターをつけてみた
⇒アウトランダーPHEV|ハイブリッドモニターをつけて分かってきた走行バッテリー制御の特性について
ハイブリッドモニターでスタート直後の効率のいいアクセルワークがわかる
まずはゼロ発進からの電気使用量について。
ハイブリッドモニターは走行時の電力使用量と回生電力量がリアルタイムでわかるので、効率のいいアクセルワークをみつけやすい。
例えば写真のハイブリッドモニター内で、下段の一番左の-4と表示されている数字がリアルタイムの電力使用量の値になる。
写真を撮った時は停止している時で、エアコンをかけていたので-4の電力使用量というっことになる。
表示はマイナスの場合が電力が減っていっている状態で、プラスの場合は回生して電力を貯めている状態になる。
アクセルを踏むと、アクセル開度により下段左の数字が+50,+60と表示される。
ハイブリッドモニターをみていると、発進直後に一番電気使用量が大きくなっているのがわかる。
モータートルクがグッと出るところで、電力使用量が最も多くなっているのがわかる。
アクセルをマイルドに開けてじわじわ加速すると、瞬間の電力使用量は少ないが加速し終わるまでの時間が多くかかってしまう。
結果的に多く電力を使用してしまうことになる。
発進直後はマイルドにじわっとアクセルを開けるが、少し加速してからは目標速度になるまではあまり時間をかけずにさっと加速してしまう方が効率がいい。結果的に電気はくわない。
アウトランダーPHEVはパドルで回生量を調整できる機能がついているので、これも上手く使いたい。
モニターをみていると面白いことに気がつく。
例えば、回生0で発進した場合、アクセルをかるく踏んだ状態で、50Aの電力使用量があったとしよう。
これが通常走行モードのDモード(回生2レベル)で発進すると、同じアクセル開度でも40A位の電気使用量になり使用電力が抑えられる。
アウトランダーPHEVは回生モーターという走行モーターとは別のモーターが回って発電している。
なので通常のDモードでは、アクセルを軽く踏んで、50Aの電力使用量があるが、これに10の回生モーターが回って回生しているので、
50 - 10(回生モーターによる充電分) = 40A となる。
通常のDモードだとレベル2の回生が入るので、回生なしモード時と同じアクセル開度だった場合に、回生モーターによる充電分が回収されることで結果的に電力使用量は回生した分少なくなるということになる。
勿論回生している分、抵抗になるので加速力は鈍くなる傾向になる。
しかし回生0だと、わずかなアクセル開度で割と大きな電気使用量になってしまうので、省エネという観点で考えた場合、電気使用量をコントロールしにくくなってしまう。
つまりガソリン車でいうと、わずかなアクセル開度でエンジン回転数が上がってしまうような、スロットル開度が過敏な設定の車と同じことになる。
このようなことから、ゼロ発進のような場合は、Dレンジ(回生レベル2)で、マイルドなアクセルワークでなるべく電気使用量を抑えながら発進して、加速時は必要な速度まであまり時間をかけずに加速してしまう方法が、一番効率のいいアクセルワークとなる。
電費の悪い加速の仕方は、
①アクセル開度がマイルドすぎて加速終了までに時間をかけすぎてしまう方法
②アクセル開度が多すぎて、必要以上の電気使用量を消費する加速の仕方
である。
一定の車速をキープする時のアクセルワークについて
加速が終了して一定速度で維持する場合は、次の2点の状況によって判断していく。
①市街地走行時など、信号間の距離が少ない場合や混んでいる道路状況な場合
この場合はまずDレンジ(回生2レベル)での走行がいいだろう。
比較的混んでいたりして前の状況が見渡せないような環境では、アクセルを離した時点で回生が発生するDレンジは相性がいい。
一定の速度まで加速したら、アクセルをごくわずかに(5ミリ位の間隔)踏んでいると、電気使用量と回生量が同等になり、消費電力はごくわずかになる。
例えば、消費電力15Aで回生電力10Aならば 15ー10=5A
5Aの消費電力なので、ほとんど滑走している状態に近い(回生0のモードとほぼ一緒)
この状態で速度をなるべく維持しながら、前の状況次第でアクセルを離せば即座に回生レベル2の回生充電が始まり、電力を取り戻すことができ、省エネ走行につながる。
信号間の距離が少ない場合や混んでいる道路状況の場合は、減速時にいかに無駄なく回生できるか、そのための繊細なアクセルワークがポイントとなる。
次に、
②信号間隔が長い場合や自分の車が先頭車で自分のペースで速度コントロールできる状況の場合
②の状況の時は、走行モードはパドルシフトを使用して回生0にして、なるべく滑走する時間(アクセルを踏まない時間)を多くすることがポイントになる。
ある程度速度が出ている状況では、回生0モードで速度が低下しない程度にアクセルを踏んだり、離したりすると省エネ走行につながる。
このアクセルを離している状況、つまり滑走している時間をなるべく多く作るほうが消費電力は少なくなる。
特に60km以上速度が出ている時は、電力使用量が大きく電気で走ると効率が良くない傾向があるので、アクセルを離した回生ゼロの滑走状態の時間を長くとれるようにするほど、低燃費につながる。
減速時のアクセルワークについて
減速時はいかに電気量を多く回生できるかがポイントだ。
パドルシフトを使用して回生充電を行う方法もあるし、フットブレーキでも軽く踏んだ場合にも回生充電が行われる。
前の道路状況や信号機の信号を前もって注意深くみるようにして、なるべく長い時間回生ができるようにするとよい。
停車する状況がある場合には、前もって状況を察知して、ブレーキをマイルドに踏んで回生している時間を多くとるようにすると回生量が増える。
電費の良いアクセルワークのコツ
ハイブリッドモニターを確認することで、効率の良い走り方(電費のいい)が分かってくる。
効率の良いアクセルワークの方法についてまとめてみる。
信号が青になり発進し、次の赤信号で止まるパターンの場合
ゼロ発進 → Dモードでマイルドに発進
加速時 → Dモードで必要な加速までなるべく時間をかけずに
一定速度 → 混んでいて先がよめない時はDモードで極わずかにアクセルを
開ける(5mm位の踏み込み)
→ 先頭車の時や先がよめる状況の時は、回生0モードで
滑走しながら、低下した速度の分だけアクセルを開ける
減速時 → Dモードに戻し、必要に応じて回生量をパドルで調整して
回生充電をする時間を多く取る。
パドルシフトで回生量を5など強めに設定して尚且つアクセル
をわずかに踏むと回生量がさらに増えて回生効率が上がる。
ハイブリッドモニターで効率の良い走り方を考えながら運転するのも、意外と楽しいですよ。
燃費重視な方はハイブリッドモニターをつけてみるといいかもしれません。
⇒アウトランダーPHEV|ハイブリッドモニターをつけて分かってきた走行バッテリー制御の特性について
アウトランダーPHEVの走行性能や乗り心地については ⇒アウトランダーPHEV(H30年式)を購入|走行性能、乗り心地、エクステリア、インテリアの印象と購入価格を公開 の記事でまとめていますので、是非見ていってください。