冬至にまつわる風習「七種」「かぼちゃ」「ゆず湯」「冬至粥」の意味や由来や効果を解説

2021/08/26
 
この記事を書いている人 - WRITER -

1年で最も長い夜とされる冬至ですが、日本には昔から冬至にまつわる風習があります。冬至にまつわる風習の代表的なものとして『冬至の七種を食べる』『かぼちゃを食べる』『ゆず湯につかる』『冬至粥を食べる』などの風習があります。

 

この記事では冬至にまつわる風習について、言い伝えや由来、意味、効果などについて解説しています。

 

スポンサーリンク

冬至の風習① 冬至の七種(ななくさ)を食べる

冬至には「冬至の七種(ななくさ)」と呼ばれる「ん」のつく食材を食べて運気をアップさせる風習があります。

 

冬至の七種となっている「ん」のつく食材は

  • 「なんきん(南京)、カボチャ」
  • 「レンコン(蓮根)」
  • 「にんじん(人参)」
  • 「ぎんなん(銀杏)」
  • 「きんかん(金柑)」
  • 「かんてん(寒天)」
  • 「うんどん(饂飩)、うどん」

の7種類の食材です。

 

でもなぜ「ん」のつく食材は運気をアップさせると言われていると思いますか?

 

理由は2つあります。

 

1つ目の理由としては、「ん」は「運(うん)」に通じていて、「ん」のつく食材を冬至に食べることは「運盛り」とも呼ばれ大変縁起が良いとされているからです。

 

語呂合わせから縁起物になったということですね。

 

2つ目の理由は、「ん」のつく食材は区切りをつけるという意味で演技が良いとされているからです。

 

冬至はこの日を境に、陰から陽に状況が転じるという意味があります。

 

この日を境に昼間の時間が長くなっていきます。

 

一方「いろはにほへと」は最後に「ん」で終わることから、「ん」は区切りをつけるという意味があります。

 

このことから最後に「ん」がつく食材を冬至に食べることは区切りをつけるという意味合いで縁起が良いとされています。

 

このように「運(うん)」と「区切り」という意味合いで縁起が良いことから、「ん」のつく食材を冬至に食べる風習になりました。

 

冬至の七種についての由来や意味、栄養効果、レシピなどについては ⇒ 冬至の七草の由来や意味を解説|七草レシピと作り方の紹介 の記事をご覧ください。

スポンサーリンク

冬至の風習② かぼちゃを食べる

冬至にはかぼちゃ(南瓜)を食べる風習があります。

 

「冬至の七種」にもなっているかぼちゃですが、七種の中でも特に冬至に食べられている食材です。

 

特にかぼちゃが食べられている理由を解説していきます。

 

かぼちゃは漢字で書くと南瓜と書きます。

 

「南」=「陽」、「北」=「陰」と捉えて、「陰」から「陽」に切り替わる冬至に「南」の字が入るかぼちゃ(南瓜)を食べるのは縁起が良いと考えられたことから、かぼちゃを冬至に食べる風習になっと言われています。

 

縁起が良いということからも験担ぎの意味合いでかぼちゃを食べる風習になった訳ですが、験担ぎだけではなく実際に効用もあることが分かっています。

 

そもそもかぼちゃは夏野菜と言われているにも関わらず、なぜ冬至に食べるのでしょうか?

 

実はかぼちゃは江戸時代から食べられていて、保存性に優れ長期保存に向いているので、冬でも食べられる野菜として重宝されていました。

 

野菜の収穫が減る冬に栄養価の高いかぼちゃを食べれば、病気にならないと言われ、冬至に食べる風習になったと言われています。

 

かぼちゃはビタミンAやビタミンEが豊富に含まれていて、緑黄色野菜が減る冬にかぼちゃを食べることは、現代栄養学的にみても風邪の予防につながり、理にかなっています。

 

このようなことから現代においても冬至にかぼちゃを食べる風習がしっかりと引き継がれています。

 

地域によってかぼちゃのレシピは異なっていますが、かぼちゃ粥にしたり、煮物にしたりして食べられています。

スポンサーリンク

冬至の風習③ ゆず湯につかる

冬至の定番の風習といっていいくらい定着しているのが「ゆず湯につかる」習慣です。

 

なぜ「ゆず湯」なのでしょうか?

 

「ゆず湯」の理由は所説あるようなのです。

 

「禊(みそぎ)」という言葉をよく耳にする機会があると思いますが、「禊(みそぎ)」は“神に近づくにふさわしい身体になるために川や海で洗い清めること”を意味しています。

 

「ゆず湯につかる」ことはこの「禊(みそぎ)」の意味合いが強いとされています。

 

冬至を境に「陰」から「陽」に切り替わるわけですが、翌日から陽の気を取り込むために身を清めておくことが必要と考えられていました。

 

昔から臭気の強いものは邪悪なものを遠ざけると言われていることから、香りが強く冬に旬をむかえるゆずは邪気払いにふさわしいとされ、ゆず湯が定着したと言われています。

 

ゆず湯につかる風習は厄除けのための禊(みそぎ)として意味合いがあったわけです。

 

またゆずは実がなるまでに永い年月がかかります。

 

「桃栗三年柿八年、ゆずの大馬鹿十八年」ということわざがあるくらいです。

 

現在では18年もかかることはないのですが、昔からゆずは結実するまでに時間がかかる果実と考えられていました。

 

このことから「長年の苦労が実りますように」との願いも込められているそうです。

 

また「ゆず」と「冬至」を、「融通(ゆうずう)」と「湯治」にかけているという説もあるようですよ。

 

このようにゆず湯の風習としては所説あるものの、ゆず湯には血行促進効果があるので、冷え性を緩和したり、体を温めて風邪を予防したりと健康的に効能があります。

 

さらにゆずの果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌効果、芳香によるリラックス効果もあり、寒い冬を元気に乗り切るにはうってつけなわけです。

 

スポンサーリンク

冬至の風習④ 冬至粥を食べる

冬至に「冬至粥を食べる」という風習があります。

 

冬至粥とは冬至の朝に食べる小豆粥のことをいいます。

 

小豆も冬至にふさわしい食材とされています。

 

古来より小豆の赤い色は邪気を払う効果があると信じられていて、小豆粥は厄除け効果があると考えられていました。

 

このことから運気が好転する冬至に小豆粥を食べるのがふさわしいと考えられて風習になりました。

 

お粥の材料となる小豆は栄養価が高くて、疲労回復、肩こりなどによいといわれています。

 

また解毒作用もあり、二日酔いにもよいとされています。

 

この冬至粥についても地域によって作り方は異なり、かぼちゃや餅を入れる地方もあります。

 

スポンサーリンク

冬至の風習 世界の風習について (番外編)

これまでは冬至に行う風習でも日本の風習を中心にまとめてきました。

 

この章では日本以外の世界の冬至の風習について紹介していきます。

スポンサーリンク

冬至の風習 中国

中国では冬至の風習として「餃子を食べる」「湯円を食べる」という風習があります。

 

餃子を食べる」風習は北部の地域で多く、「冬至はみんなで水餃子を食べる」という風習が古くから伝わっています。

 

また南部の地域では「湯円を食べる」という風習があります。

 

湯円」とは白玉粉で作られた丸いスイーツです。

中国で「円」は「団円(団欒)」、「円満」の意味があり、一家団欒という意味合いで冬至に食されています。

 

冬至に湯円を食べることは「冬至団」とも言います。

 

スポンサーリンク

冬至の風習 韓国

お隣の国、韓国では冬至の風習として「小豆粥」を食べる風習があります。

 

日本の風習と同じですね。

 

「小豆粥」は韓国では代表的な風習になっています。

 

近年は、あずきと米を一緒に炊くものが多いようですが、あずきスープの中にもち米団子のみを入れて炊く伝統的なものもあります。

もち米団子と米の小豆粥

もち米団子と米の小豆粥

もち米団子のみの小豆粥

もち米団子のみの小豆粥

KONESTより引用

小豆粥の中に入っているもち米団子は歳の数だけ食べると1年を無事に過ごせるといわれています。

 

スポンサーリンク

冬至の風習 ヨーロッパ

ヨーロッパでは、冬至だけのイベントというよりも、クリスマスとまとめて祝われる傾向にあります。

 

クリスマスの起源の一つは、かつて古代ローマ帝国で信仰されていた太陽神、ミトラ教の冬至にあるとされています。

 

ミトラ教では、冬至で死んだ太陽の復活を祝うお祭りが12月25日に行われていました。

 

冬至に死と復活を繰り返す太陽の誕生日とキリスト教が結びついて、現在のイエス・キリストの生誕を祝うクリスマスになったのだそうです。

 

また主に北欧を中心に「ユール」と呼ばれる冬至祭があります。

 

ユールはキリスト教が伝来する以前から続くゲルマン人による古代北欧の祝祭であり、もともとは豊穣祭としての意味合いがありました。

 

古代北欧における代表的な豊穣神である「フレイ」や死の神「オーディン」などにオスのブタを生贄として捧げた後に食べ、ビールを飲むなどの宴を行っていました。

 

ユールの時期には、日中でも太陽が昇らない「極夜」の現象が起こるので、木の幹を燃やし、太陽の復活を祝う儀式を行っていました。

 

一説によると、のちにこれがキリスト教文化と結びつき、また西欧に渡って受け入れられたのが、あのチョコレートケーキ「ブッシュ・ド・ノエル」だという説があります。

ブッシュドノエル

 

スポンサーリンク

冬至の風習 インド

インドにはLohri(ローリ)と呼ばれる冬至のお祭りがあって北インドで主に行われているお祭りです。

 

「シク教」のお祭りなので、シク教が多いパンジャーブ州が有名なようです。

 

「ローリ」は「冬のピークが終わったことを祝うお祭り」ということですが、州によっては色々な意味が付け加えられているようです。

 

パンジャーブ州では、「冬のピークが終わったことを祝う」+「豊作になるよう祈る」という意味があります。

 

お祝いのやり方としては、夜に大きなたき火を焚き、たき火の周りに集まって、炎の中にゴマ・ポン菓子(fuliya)・ポップコーンを投げ込むというものです。

 

豊かさと繁栄を願ってお祈りをします。

 

他にもMakar Sankranti(マカール サンクランティ)というお祭で、凧を揚げてお祝いする風習があります。

 

南インドにはPongal(ポンガル)と呼ばれるお祭りがあって、これは収穫祭に近い意味合いがあります。

 

自宅などで行う風習としては、焚き火は出来ないのでキャンドルで代用して、キャンドルを見ながらゴマと砂糖を使ったお菓子を食べる風習があります。

スポンサーリンク

まとめ

冬至にまつわる風習についてまとめてみました。

 

もともとは縁起物や験担ぎの意味合いで始まったとされる風習でも、栄養学的にも十分に根拠のあるものが多くありますね。

 

1年の健康と無病を願って、冬至の風習を取り入れてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

Copyright© PHEV LIFE , 2021 All Rights Reserved.