アウトランダーPHEV実燃費公開【第二弾】|実際のランニングコストを公開します
アウトランダーPHEVにかかる走行経費としては、充電に掛かる電気代とエンジン駆動に使うガソリン代の2種類があることを以前にも記事にした。
よく車のランニングコストの指標として、1リットル当たりの走行距離が使われてるが、アウトランダーPHEVでは単純にこの数値を出すことができない。
なぜなら実際に使用する場面では、ガソリンと充電電気の両方を使用しているからだ。
普段の使用状況では、家庭に充電設備を作って充電した電気を使用したEVモードで走っている方が多いと思う。
当然だが電気代は契約プランによっても違うので、走行経費は人によって違ってくるわけ。
したがってアウトランダーPHEVの燃費を単純に知りたい場合、充電代とガソリン代のこの2つの代金の合計を出してみることが必要だ。
前回に続き、4月の中旬から6月の下旬までの家庭で充電した時の電気代を全部足して、それにこの期間に入れた(6月下旬に1回入れた)ガソリン代を足して計算してみた。
アウトランダーPHEVはどれくらいの燃費なのか?正確にいうとどれくらいの燃費の車と同等なコストなのか?これをもう一度出してみたいと思う。
走行コスト(ガソリン代+電気代)の計算
まずはコストの計算から。
H31年4月14日にガソリンを給油し満タンにした。
この日をを計測開始日とし、走行距離メーターを0にした。
R1年6月25日にガソリンを入れるまでの走行距離を計測した。
なるべく普段の通勤の往復約10キロは充電の電気で走行して、たまに遠出をした時(往復50km以上)などは、ハイブリッド走行を行い、発電のためのガソリンを使用した。
電力の計算はバッテリーの残量から電気代を計算した。
例えばフル充電を行ったなら
我が家の契約プランでは1kwで約26円となっているので
26×12kw(アウトランダーのバッテリー容量)=312円の充電
またフル充電時に走行距離表示は概ね55kmになっているので
充電前の残り距離表示が10kmとの表示ならば
(55-10) ÷ 55 × 312 = 255.2 円分の充電と計算した
この方法で4月14日に、ガソリンを入れた時から充電による電気代をつけていった。
5月、6月は暑い日も多く、ほとんどエアコンを作動させた走行であった。
乗り始めは暑いので、エアコンを18度で最大風量で、しばらくしたら24~25度に設定し、風量最小でエアコンを使用することが多かった。
この状態でほぼ2か月近く走行して、ガソリンが半分以下のメモリになったので6月25日にガソリンを給油した。
6月25日 ガソリン給油 ガソリン代 3427 円
4月14日~6月25日までの充電による電気代 10150 円
3月10日~4月14日ガソリン代と電気代の合計は 13577 円
3月10日~4月14日の走行距離 1793km
今回入れたスタンドではレギュラーガソリンは6月の上旬で136円/ℓだったので
1km当たりの走行単価は 7.57 円
ガソリン車と同様に1リッター当たりの走行距離を計算すると17.9km/ ℓとなり
つまりアウトランダーPHEVは17.9km/ℓの実走行燃費のガソリン車と同等なランニングコストであるということができる。
燃費について
今回の計測では、なるべく電気を使用してガソリンの消費を抑えた使用の仕方の検証となったが、予定より少し早く、ガソリンを消費してしまった。約2か月程でガソリンを半分使用してしまった。
3か月までは給油無しでも大丈夫なので、3か月ギリギリ手前までで、ガソリンの使用を半分程度に抑えられれば、もう少し良い燃費結果がでたものと思われる。
しかし今回の結果からアウトランダーの燃費がだいたい分かってきた。
おそらく、もう少し頑張れば 19~20 km/ℓ 位はいく可能性はあるだろう。
いずれにせよ、アウトランダーPHEVは、車体の大きさを考慮すると、かなり良い燃費であることが分かってきた。
他社のSUVとの燃費比較
アウトランダーPHEVの17.9km/ℓの実走行燃費結果と、他のSUVの燃費を比較していきたいと思う。
SUVの燃費はe燃費というサイトの実燃費結果を参考にしています。
RAV4 ハイブリッド 21.7km/ ℓ
CR-V ハイブリッド 19.8km/ ℓ
アウトランダー PHEV 17.9km/ ℓ
CX-5 XD 16.2km/ ℓ (軽油)
ハリアー ハイブリッド 15.0km/ ℓ
レクサスNX ハイブリッド 14.8km/ ℓ
エクストレイル ハイブリッド 14.6km/ ℓ
フォレスター ハイブリッド 14.5km/ ℓ
同クラスのSUVで燃費を比較したら上記のようになった。
アウトランダーPHEVはランニングコストとしては良い部類に入っている。
しかしこれは、充電コストの安い電気をなるべく沢山使用したこと出でている結果であって、純粋な低燃費という訳ではないが、一番重要なのは走るのにいくらかかるのかであって、低コストで走行できるならそれに越したことはない。
アウトランダーPHEVは使い方によっては、もっと低燃費走行ができる可能性がある車である。
効率のよい走り方など、試行錯誤しながら今後試したりしていきたいと思う。