小正月に食べる伝統的な食べ物4選|伝統料理で無病息災を願う

「小正月」は、正月行事を締めくくる一連の行事の事を指し、一般的には1月15日、または1月14~16の3日間にかけて行われます。
「小正月」は以外にも、最も行事の種類の多い時期とされ、各地で多種多様な行事が行われています。
この「小正月」の時期には食べるとよいとされる食べ物があります。
この記事では「小正月」に食べる伝統的な食べ物である「小豆粥」「ぜんざい」「お団子」「お餅」について紹介しています。
是非「小正月」の行事の食べ物として、1年の無病息災を願って取り入れてみてはいかがでしょうか?
目次
小正月の食べ物1 小豆粥
「小正月」には煮た小豆を混ぜて炊いたお粥を食べる風習があります。
このお粥を「小豆粥」や「十五日粥」といい、一年の邪気を払い健康を願って小豆の入ったお粥を食べる風習になっています。
どうして小豆なの?と思う方もいるのではないでしょうか?
実は小豆の赤い色が関係しています。
古来より小豆の赤い色は邪気を払う効果があると信じられていて、「小豆粥」は厄除け効果があると考えられてきました。
ルーツは中国の古い風習からきているそうで、日本でもかなり昔から食べられていたという記述もありあす。
『土佐日記』の中で紀貫之は
十五日 今日の小豆粥煮ず。口惜しく、なほ日の悪しければ、いざるほどにぞ、今日二十日余り経ぬる。いたづらに日を経れば人々海を眺めつつぞある。
と歌っていて、現代語訳すると
十五日、今日は赤小豆粥を煮ることができません。残念ですが、その上、天気が悪いため、のろのろしていますので、(出で立ってから)今日で二十日余り経ちました。無駄に日を送りますので、皆は海を眺め通しにしています。
という意味になります。
935年には1月15日に「小豆粥」を食べる風習がすでにあったことがうかがえます。
このように「小豆粥」は1000年以上前から食べられている、小正月の伝統的な食べ物ということができます。
小豆粥の作り方
小豆粥の作り方を紹介していきます。
小豆粥の詳しい作り方・材料については
小正月の食べ物2 おぜんざい
小正月に小豆粥の代わりに「おぜんざい」を食べる地域もあります。
ぜんざいとは、主に小豆を砂糖で甘く煮て、餅や白玉団子、栗の甘露煮などを入れた料理です。
小豆から煮るので粒があります。
小豆を炊いたぜんざいに、鏡開きの餅を入れて食べる習慣があります。
年神様がいた鏡餅を入れて食べることで、ご利益と1年の無病息災を願うという意味合いがあります。
ぜんざいの作り方
ぜんざいの作り方を紹介していきます。
ぜんざいの詳しい作り方・材料については
⇒ 簡単 小豆の煮方✨鏡開き 手作りぜんざい by Kaoママ☆
小正月の食べ物3 お団子
小正月にお団子を食べて無病息災を願うという風習もあります。
小正月に行われる火祭りには「左義長」や「どんど焼き」と呼ばれるものがありますが、この時の燃え上がる炎でお団子を焼いて食べるとご利益があると言われています。
この火祭りは地方により様々な呼び方がありますが、門松やしめ縄などの正月飾りや前年のお札、お守り、破魔矢、熊手、縁起物に感謝を捧げて燃やし、家内安全や無病息災を祈願するのが一般的です。
この聖なる炎で焼いたお団子を食べて、厄払いや無病息災を願います。
どんど焼き団子の作り方
どんど焼き団子の作り方を紹介していきます。
どんど焼き団子の詳しい作り方・材料は
⇒ どんど焼きは「五色団子」で祈願しよう☆ by おかって菜園
小正月の食べ物4 お餅
小正月にお餅を食べて無病息災を願うという風習もあります。
お団子と同様な理由で、どんど焼きの火でお餅を焼いて食べることで、無病息災を願う風習があります。
この時のお餅は鏡開きで使用した鏡餅であるとより良いと言われています。
鏡開きのとき、どんど焼きの煙に乗って神様が田んぼや山に帰るので、神様にお供えしたお餅をどんど焼きの火で焼いて食べればご利益があると言い伝えられています。
どんど焼きでお餅を焼く様子
どんど焼きでお餅を焼いている様子です。
天に昇ったら
春風 連れて来てね☆
どんど焼きの残り火で
締めくくりは お餅焼き( ´ ` ) pic.twitter.com/tiuzuYG56R— かなこ (@kohaharuhi) March 2, 2016
今日はどんど焼きを見に。
長い竹竿、どんど焼きの中で焼いた熱々のお餅。火の勢いで顔面がぽっぽとほてりました。地域の方々と触れ合い交流が良いですね。ブルーの輝くような美しいハーブティーとお昼ご飯、美味しかったご馳走様でした✨😊 pic.twitter.com/04qIUDGKYu— Sachiyo 🌏🌿ハーバルアストロロジーモニター様募集中 (@papiyo28apple) January 12, 2020
近所の神社でどんど焼き🔥お餅を焼いて食べて美味しかったですもち‼︎ #どんど焼き #神社 pic.twitter.com/N1JXcInMPp
— 工房atari 、光る街作ってます🌟 (@koboatari) January 12, 2020
お近くでどんど焼きやっているようなら是非参加してお餅を食べて1年の無病息災を願ってみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
小正月に食べる伝統的な食べ物について紹介してきました。
1月15日、または1月14~16の3日間の小正月には、昔から伝わる伝統的な食べ物をいただく風習を取り入れて、1年間の無病息災と健康を願ってみるのもいいかもしれませんね。