大寒ってどんな意味?|行事や風習と食べ物や挨拶文を紹介

2021/09/03
 
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二十四節季において冬の最後を締めくくる節季が大寒で、毎年だいたい1月20日~2月3日頃までになります。

 

この記事では二十四節季の1つである大寒について、「大寒の意味」「大寒に行われる行事、風習」「大寒の食べ物」「大寒の花」「大寒の挨拶文」などについて詳しく紹介しています。

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大寒とはどんな意味があるの?

大寒とは二十四節季(にじゅうしせっき)の1つで、冬の最後を締めくくる節季になります。

 

二十四節季(にじゅうしせっき)とは中国伝来の季節の区分で、太陽の高さによって季節を24の区分に分けたものになります。

暦の上で寒さが最も厳しくなるとされる約30日間を「寒(かん)」といい、大寒(1月20日)はその期間のほぼ中間にあたります。

 

つまり大寒(1月20日)とは最も寒い時期であることを意味します。

 

大寒の一つ前の小寒が「寒の入り」といい、大寒の最終日が「寒の開け」といいます。

 

寒の入りから寒の開けまでの1か月を「寒の内」と言い、「寒中見舞い」を出すのはこの時期になります。

 

ちなみに間の空けがすぎて、立春を迎えると「余寒見舞い」になります。

 

二十四節季における冬の節気は立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒となっており、大寒は冬の最後の節気になります。

 

大寒は最も寒い時期となっているのに、冬の最後の節季になるのには矛盾を感じるというかたもいると思います。

 

これには理由があって二十四節季の決め方が原因しています。

 

二十四節季は、夏至は昼の時間の最も長い日、冬至は昼の時間の最も短い日、春分と秋分を昼と夜の長さが同じ日として、1年を4等分し春夏秋冬を決めました。

 

そして「夏至を夏の中心」「冬至を冬の中心」として決めました。

 

冬至は昼の時間の最も短い日となり冬の中心の節季になりますが、実際の気温はそれよりも1~2か月ほど遅れて最も寒い時期がやってきます。

 

このことから冬の最後の節季である大寒が最も寒い時期になってくるのです。

 

地球規模の大きな大気の循環を考えた場合、日照の時間が気温に反映するまでに1~2か月位かかることが影響しているというわけです。

 

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大寒に行われる行事、風習を紹介

大寒の時期に行われる行事や風習について紹介していきます。

 

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寒稽古

「寒稽古」とは寒中の早朝に武道などの稽古を行うことをいいます。

 

寒中は寒の入りから寒の空けの立春までの期間をさしますから、1月5日頃(小寒)から2月4日頃(立春)までの一年間で最も寒い期間の早朝に行われる武道の稽古のことを「寒稽古」といいます。

 

なので、大寒の期間の早朝行われる稽古は「寒稽古」になります。

 

寒さの厳しい寒の時期に鍛錬すると心身共に向上するとされ、最も寒いこの時期にあえて稽古を行う風習があります。

 

現代医学の観点からすると「寒稽古」による身体面の向上については賛否両論あるようです。

 

「寒稽古」は精神面の鍛錬に重きを置いているという考え方が一般的で、一番寒い時期の早朝に稽古を行うことで、いかなる状況、環境にも動じない強い精神力が養われ、武術の技術が成長すると考えるのが自然なようです。

 

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大寒禊、寒中禊

「大寒禊」「寒中禊」とは寒さの厳しい時期に冷水で心身を清め、精神を鍛錬し、無病息災を願う行事です。

 

「大寒禊」茨城県の鹿島神宮での様子です。

 

今年はコロナウイルスの影響で中止になってしまったようです。

 

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寒中水泳

「寒中水泳」とは冬期に屋外で行われる水泳行事のことをいいます。

 

海岸や河川で多く行われ、神事、寒稽古、または地方の伝統行事として行われています。

 

熱海市では成人式の日に寒中水泳大会が行われていました。

 

令和2年度の寒中水泳大会 ⇒ 熱海市成人記念寒中水泳大会

 

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二十日正月(はつかしょうがつ)

二十日正月(はつかしょうがつ)とは一連の正月行事の祝い納めのことをいい、毎年1月20日が二十日正月になります。

 

二十日正月は昔から様々な伝統があり現在でのその風習が引き継がれています。

 

正月の一連の行事を振り返ってみると、7日の七草、11日頃に行われる鏡開き、15日には小正月と続きます。

 

この一連の正月行事の祝い納めの日として20日が二十日正月になります。

 

15日の小正月は旧暦で新年最初の満月を祝った日で、女正月ともいわれ、正月を忙しく過ごした女性たちがやっとひと息つける日とされていました。

 

小正月から二十日正月までの間は、正月働き通しだった女性が体を休めるために里帰りをしたりする期間でもありました。

 

また二十日正月には「正月の料理を食べつくす」という風習があり、現代にも受け継がれています。

 

正月のごちそうやお供えものを残さずに食べることで、実りへの感謝の思いと、今年の豊作への願いが込められています。

 

お正月の食材が残っていたら感謝と祈りの気持ちを込めて、1月20日の二十日正月に、全ていただくようにしましょう。

 

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節分

節分(せつぶん)とは、「鬼を追い払って新年を迎える、立春の前日の行事」です。

 

二十四節気において立春は新年の始まりになります。

 

つまり節分は一年の締めくくりの日になり、今でいう大晦日的な日になります。

 

一年の締めくくりの日に「みんなが健康で幸せに過ごせますように」という意味をこめて、「鬼は外、福はうち」と言いながら豆まきをする風習が残っています。

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大寒の食べ物

大寒の時期の食べ物や大寒にまつわる食べ物にまつわる風習を紹介していきます。

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寒の水

寒い季節である寒の間に汲んだ水を「寒の水」といいます。

 

「寒の水」はばい菌の繁殖力も低下して、綺麗な水を必要とする食品には最適な時期とされています。

 

「寒の水」で仕込んだお酒や、味噌、醤油は、雑菌も繁殖しにくく、発酵もゆっくり進むので、味に深みが出ておいしくなると言われてきました。

 

また「寒の水」は、清らかで霊力もあると考えられていました

 

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寒仕込み

「寒仕込み」といって、寒気を利用した食べ物(凍り豆腐、寒天、酒、味噌、醤油など)を仕込むのに最もよい時期とされています。

 

「寒仕込み」の酒、醤油、味噌は、寒の水で雑菌も繁殖しにくいうえ、発酵もゆっくり進むので、味に深みが出ると珍重されるようになりました。

 

特に日本酒の場合は「寒仕込み」、または「寒造り」と呼んでいて、この時期に仕込んだお酒は、低温下でゆっくり発酵することで、上質のお酒になると言われています。

寒餅

寒の水でついた餅を「寒餅」といいます。

 

一説によると、寒の時期に作った物は腐りにくく長持ちすると言う事から、寒についた餅を食べると一年粘り強く健康に暮らせるという言い伝えがあるそうです。

 

「寒餅」は、寒中(かんちゅう)の期間に餅をつき、約1ヵ月間に渡って寒風にさらして乾燥させます。

 

かつては農家の人々が保存や農作業中のおやつとして作っていました。

 

主に山間部の農村で受け継がれ、地域によっては「氷餅(こおりもち)」や「こん餅」と呼ばれています。

 

以前は蔵や軒先で寒風にさらされる「寒餅」がよく見られ、農村を代表する冬の風物詩でしたが、最近の住宅スタイルや生活様式の変化から、「寒餅」をつくる農家は少なくなりました。

 

現在は地域の特産品として生産されるようになっています。

大寒卵、寒卵

寒の時期のものは上質で栄養価も高いといわれていて、とくに大寒に産まれた卵を「大寒卵」と呼び、尊ぶようになりました。

 

「大寒卵」は縁起がいいとされて、健康運や金運がアップするとされ、ご利益があると考えられています。

 

「大寒卵」が健康運にいい理由は、大寒の寒い時期に生まれた卵は栄養がたっぷり詰まっていたと考えられていかからです。

 

昔は寒い時期になるとニワトリは卵をあまり産まなくなります。

 

だからたまに寒い時期(大寒)にたまに生む卵は特に栄養価が高いと考えられていたのです。

 

金運がアップすると考えられた理由は、大寒にたまに生む卵は黄色みが濃かったからです。

 

黄色は風水でお金を呼び寄せる色になります。

 

よって大寒に生まれる卵は黄色が濃くて、金運アップにつながると考えられるようになりました。

 

現在でも大寒に生まれた卵を縁起物としてご利益があると考えられ、大寒卵は人気があります。

寒ブリ・寒サバ

11月末~2月始めまでの時期に水揚げされる丸太のように肥えた“天然の親ブリ”のことを「寒ブリ」と呼びます。

 

同様に、寒の時期に獲れるサバは「寒サバ」と呼ばれています。

 

「寒」がつくかどうかは獲れる時期で決まってきます。

 

ブリもサバも寒の時期に獲れたものは脂が特に多くのっていて、とても美味しいと評判です。

 

恵方巻

最近では節分に恵方巻を食べる風習が定着してきました。

 

恵方巻きは、関西にルーツがあり、江戸時代から明治時代にかけての大阪の花街で節分をお祝いしたり、商売繁盛を祈ったりしたのに始まったといわれています。

 

花街で商人や、芸子たちが節分に芸遊びをしながら商売繁盛を祈り、食べたようです。

 

七福にちなんで、7つの具を入れて巻くので、7つの具を入れるのが基本になったようです。

 

恵方巻のルールは、一本丸かじりで食べるお約束です。

 

一本丸ごと食べる事で幸福や、商売繁盛の運を一気にいただく、ということを意味している事が大きいようです。

 

その年の方角を向いて、1本丸かじりすることで年の幸運を手に入れたいものです。

 

大寒が旬な食べ物

大寒の時期に旬を迎える食品を紹介していきます。

 

ごぼう

ごぼうはなじみの深い根菜ですが、食べているのは日本だそうです。

 

ごぼうは、発汗や利尿の作用があり、身体の余分な熱を取り除く効果があり、発熱、腫脹の改善、風邪の予防に有効です。

 

食物繊維が非常に豊富で、便通をよくする効果があります。

 

ふきのとう

蕗の薹(ふきのとう)はふきの花の蕾のことで、苦みがありポリフェノールを豊富に含んでいます。

 

ふきのとうは余分な熱を取り除き、体を冷やす効果があります。

 

疲労回復に効果的と言われています。

 

水菜

水菜は京都で古くから栽培されていた京野菜で「京菜(きょうな)」「千筋(せんすじ)京菜」とも呼ばれ、栄養価が豊富です。

 

水菜は身体の余分な熱を取り除き、水分を補う作用があり、乾燥する冬の風邪や肌荒れの予防に効果的です。

 

百合根

百合根(ゆりね)とは、オニユリやコオニユリの球根のことをいいます。

 

栄養価が高く漢方薬としても使われることが多く、心の熱を静め、神経を落ち着かせる作用があります。

 

精神疲労やイライラ、不安感、不眠症の改善に効果的です。

 

また、肺や喉の渇きを潤す作用があるため、咳をしずめる効果があると言われています。

 

小松菜

小松菜はビタミン・ミネラルが豊富に含まれている緑黄色野菜です。

 

βカロチンやビタミンAなどの栄養を豊富に含んでいて、風邪予防に効果的です。

 

金柑

柑橘系の皮にはビタミンCが豊富に含まれていて風邪の予防に効果的と言われています。

 

金柑は昔から咳止めの効果があるとされています。

 

また金柑は果物の中でもカルシウムを豊富に含んでいるのが特徴です。

 

リンゴ

 

みかん

 

いよかん

 

ぽんかん

 

ナマコ

冬のナマコは特に風味が増しておいしいと言われています。

 

ナマコは腎を養う作用が強く、血を補う働きがあるため貧血や不眠の改善、疲労回復に効果的です。

 

まぐろ

 

鮪(マグロ)は刺身や寿司には欠かせない人気の魚です。

 

マグロは気と血を補い身体を温める作用があるため、体力回復に効果的です。

 

また、肝機能を高める効果もあり、貧血改善にも有効です。

 

ワカサギ

ワカサギは冬が最盛期で、凍った湖の表面に穴を空けてワカサギ釣りをしている様子を見たことがある方も多いと思います。

 

骨が柔らかく天ぷらなどの揚げ物にして食べることができ、DHAやEPAはもちろんのこと、良質なタンパク質が豊富に含まれています。

 

効能には免疫向上や疲労回復、代謝活動の促進などです。

 

赤貝

大寒ごろに旬を迎えるのが赤貝です。

 

日本全国で冬の味覚として食べられていて、江戸前のにぎり寿司では代表的な冬のネタになっています。

 

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大寒の花

大寒の時期の花を紹介していきます。

 

  • 黄梅

 

  • 金盞花

 

  • シクラメン

 

  • デンドロビウム

 

  • 南天

 

  • 福寿草

 

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大寒の時候の挨拶、挨拶文について

時候の挨拶

1月の寒い時期に使える時候の挨拶は、『大寒の候』のほかには『厳寒の侯』『初春の候』『新春の候』などがあります。

 

初春、新春はお正月を思わせる単語なので1月の早い時期に使うのがぴったりです。

 

大寒は1年で最も寒い日という意味ですから、『大寒の候』を使う時期は1月の後半の頃が最適な時期になります。

 

『大寒の候』は1月中と覚えておいて下さい。

 

ビジネス文書として使うには『大寒の候』で十分ですが、少しかしこまった文書の場合にはもう少し長く時候の挨拶を添えると良い印象になりますよ。

時候の挨拶の例文を紹介します。

 

  • 先日来の雪で、のも山も白一色の美しい銀世界となりました。
  • 大寒とはいえ、この頃の寒さはまた格別でございます。
  • 大寒を目の前にひかえた今日この頃、皆様お変わりございませんか。
  • 大寒の声に、身を震わせる今日この頃です。
  • 大寒を迎え、冷え込みがひときわ厳しくなっていまいりました。
  • こたつの中からの雪見酒が楽しみな季節がやってきました。
  • 雪晴れの青空があざやかな候、ご健勝にてお過ごしのことと存じます。
  • 寒風吹きすさぶ昨今ですが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
  • 今朝になって外は一面銀世界。雪合戦に興じる子供達の歓声もどこからか聞こえてまいります。
  • 冷え冷えとした大気に、星も凍てつくような寒夜が続いています。
  • 寒さが一段とつのってまいりましたが、ご無事にお暮らしでございますか。
  • 大寒になり、まさに寒さ極まれりの感がいたします。
  • 今日は雪晴れの空がすがすがしく、寒いながらも気持ちのよい朝を迎えました。
  • 酷寒のみぎり、吹きすさぶ北風がいっそう身にこたえます。
  • 大寒と呼びますとおり、まさしく寒さは今が極みといったところです。

 

相手との親しさや関係性、時期などを考えて選んでみるとよいと思います。

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まとめ

二十四節季の1つである大寒について、「大寒の意味」「大寒に行われる行事、風習」「大寒の食べ物」「大寒の花」「大寒の挨拶文」などについて詳しく紹介してきました。

 

1年で最も寒い時期である大寒。

 

大寒の行事や風習、食べ物、花などを通して楽しんでみてはいかがでしょうか。

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