スカイラインV36の前期型と後期型の違いはATが7速に多段化

2021/09/03
 
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日産スカイラインの12代目に当たるモデルのスカイラインV36型は、2006年11月にデビューして今年で15年を迎えます。

 

中古車としての価格も大分下がってきており、お手頃な価格帯のものも増えてきて、中古車の購入を検討している方も多いのではないでしょうか?

 

スカイラインV36型の中古車を検討した場合、途中のマイナーチェンジでどのうような機能が追加になったのか?どういう部分の性能が良くなっているのか?気になりなすよね。

 

そこで今回はスカイラインV36型のマイナーチェンジの変更点を中心に調べてみました。

 

スカイラインV36型の前期型と後期型の違いについてまとめてみようと思います。

 

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スカイラインV36とは

日産スカイラインセダンは2006年11月に12代目V36型としてフルモデルチェンジを行いデビューしました。

 

クーペモデルについてはセダン発売から約1年後の2007年10月にCV36型にフルモデルチェンジされました。

 

基本的に北米をメインターゲットにして開発されており、インフィニティにおいてはG35/G37/G25として販売されました。

 

今回は日本市場のスカイラインV36型を中心に紹介していきます。

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パワートレイン

スカイラインV36型のエンジンは2006年11月デビュー時に、V6 2.5LのVQ25HR型とV6 3.5LのVQ35HR型の2種類が用意されました。

 

両機種とも36型で初採用された新型エンジンで、このVQHRエンジンは系列こそ同じ「VQ」ですが、まったくの新開発エンジンとなっています。

 

2007年10月にはスカイラインクーペCV36型がデビューして、V6 3.7L VQ37VHR型エンジンが搭載されています。

 

この時点でスカイラインセダンは3.5L、クーペは3.7Lの排気量になっています。

 

2008年12月の一部改良では、セダンも3.5LのVQ35HR型から 3.7L VQ37VHR型エンジンに変更され、出力、燃費性能ともにさらに向上しています。

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トランスミッション

スカイラインV36型のトランスミッションは2006年11月デビュー当初、全車にジヤトコ製のJR507E型マニュアルモード付フルレンジ電子制御5速ATが採用されています。

 

2008年12月にはVQ37VHRエンジン搭載モデルの登場と同時に、VQ37VHRエンジン搭載車のみトランスミッションがジヤトコ製のJR710E/JR711E型マニュアルモード付フルレンジ電子制御7速ATに変更されています。

 

2010年1月のマイナーチェンジで2.5Lエンジン搭載のFR車にもジヤトコ製のJR710E/JR711E型マニュアルモード付フルレンジ電子制御7速ATが採用され燃費性能が向上しています。

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ボディー・シャシー

スカイラインV36型プラットフォームには新世代FR-Lプラットフォームが採用されました。

 

新世代FR-Lプラットフォームは名称こそ先代V35型と同じですが、完全な新設計となっています。

 

エンジンとミッションの搭載位置も先代より15mm低く低重心化を図っていて、走行時の安定性を向上させています。

 

またFR-Lプラットフォームは剛性の向上が図られ、捩り剛性が40%、フロントスカットルより前方の横曲げ剛性が190%、リアの横曲げ剛性が30%向上しています。

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エクステリア、インテリアデザイン

スカイラインV36型エクステリアデザインは、先代のV35型では背が高すぎるという意見があったことから、V36型のボディサイズは全幅+20mm、全高-20mmのサイズ変更が行われ、よりワイド&ローなスタイルになりました。

 

しかしながら20mmの全高低下にもかかわらず、室内高については5mmの減少に留めることに成功しています。

 

スカイラインV36型インテリアについては、これまでの直線的なデザインから一新され、インフィニティモデル共通デザインの「ダブルウェーブ」が採用されました。

 

また、ヒップポイントは27mm低下して、よりスポーティな乗車姿勢となりました。

 

2008年12月の一部改良ではミラー形状がスカイラインクーペに採用されているものと同型のものに変更されました。

 

クーペとのエクステリアでの共有部品がドアハンドル、サイドターンランプとミラーになりました。

 

2010年1月のマイナーチェンジでは外装デザインが大幅に変更され、前後バンパー及びヘッドランプ、フロントグリルなどのデザインが変更されました。

2006年前期型

2010年後期型

 

また17インチホイールのデザインも変更されました。

 

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スカイラインセダンV36前期型と後期型のちがい

スカイラインセダンV36型の前期型と後期型の主な違いについて説明していきます。

 

まず前期型、後期型と大きく2つに分かれています。

 

前期型は2006年11月発売モデル2007年11月発売モデル、2008年12月発売モデルのことをいいます。

 

後期型はマイナーチェンジ後の2010年1月発売モデル2011年12月発売モデル2013年11月発売モデル2014年4月発売モデルのことをいいます。

 

各発売時期モデルについてポイントを紹介していきます。

 

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スカイラインV36セダン前期型 2006年11月発売モデル

前期型2006年11月発売モデルはV36型デビュー時のモデルで、前述した【V36とは】の段落の内容になります。

 

2006年11月発売モデルのポイントは新世代FR-Lプラットフォームの採用により低重心化の実現、走行安定性の向上、ボディー剛性の向上です。

 

またエンジンが、V6 2.5LのVQ25HR型とV6 3.5LのVQ35HR型の新開発のエンジンになります。

 

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スカイラインV36セダン前期型 2007年11月発売モデル

2007年11月発売モデルではスカイライン生誕50周年を記念した期間限定車「50th Limited」と「250GT タイプS」グレードが新たに追加になりました。

 

「50th Limited」は「250GT タイプP」/「250GT FOUR タイプP」/「350GT タイプP」/「350GT タイプSP」をベースに、本革(アニバーサリーレッド)シート、前席50周年記念刺繍、専用本アルミフィニッシャー、シリアルナンバープレートを設定するなど、特別感を演出したモデルになります。

50th Limited 本革アニバーサリーレッドシート

50th Limited 本革アニバーサリーレッドシート

 

2008年3月末日受注分までの期間限定販売でした。

 

新設定になった「250GT タイプS」は、350GT タイプSと同様に、18インチアルミホイール、パドルシフトなどを装備して、スポーティな走りを追求したモデルになっています。

 

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スカイラインV36セダン前期型 2008年12月発売モデル

2008年12月発売モデルでは「スカイラインセダン」の3.5Lエンジンを刷新し、3.7L「VQ37VHR」エンジンが新搭載となっています。

 

「VQ37VHR」エンジンはVVEL(バルブ作動角・リフト量連続可変システム)を採用して、ハイレスポンス、高出力、低燃費、クリーンな排出ガスを実現しています。

 

3.7L「VQ37VHR」エンジン車には、新型フェアレディZ(Z34)に搭載した新開発マニュアルモード付フルレンジ電子制御7速ATが採用されています。

 

この2008年12月発売モデルから3.5Lモデルが3.7Lへ排気量がアップして、トランスミッションが7速ATになりました。

 

スカイラインV36セダン後期型 2010年1月発売モデル

マイナーチェンジ後の2010年1月発売モデルでは「スカイラインセダン」に新デザインのフロントバンパー、グリル、ヘッドランプやアルミホイールなどが採用されています。

 

さらにタイプSPとタイプSには専用エクステリアが設定されるとともに、「370GT Type P」が廃止されることになりました。

 

またそれまで全グレードにオプション設定されていたHDDカーウイングスナビゲーションシステムが標準装備となったため、「250GT」に廉価モデルのナビレスグレード「A パッケージ」が新たに追加されました。

 

「Aパッケージ」はナビゲーションシステムがつかないタイプになります。

 

また2.5Lモデルには、従来の3.7Lに搭載する7速ATを新たに採用されています。

 

インテリアでは、セダン、クーペともにセンターコンソールのデザインが変更になっています。

 

スカイラインV36セダン後期型 2011年12月発売モデル

2011年12月発売モデルでは「370GT Type SP」、「250GT Type P」、「250GT FOUR Type P」をベースとした、特別仕様車「55th Limited」を設定し555台限定で発売されました。

 

特別仕様車「55th Limited」は、前席ヒーター付アニバーサリーレッド本革シート(一部人工皮革使用)に55周年記念刺繍(前席)を施し、ボディーカラーは専用色のガーネットブラックパールを設定するなど、スカイライン生誕55周年を記念した特別感を演出したものになっています。

55th Limited の内装

 

スカイラインV36セダン後期型 2013年11月発売モデル

2013年11月発売モデルでは価格改定を中心に行い、スカイラインの魅力的な仕様に加え、セダンモデル「250GT」および「250GT FOUR」にプライバシーガラスが標準設定となっています。

 

また次期型のV37型発表に伴い、370GT系全グレードの販売が終了しています。

 

スカイラインV36セダン後期型 2014年4月発売モデル

2014年4月発売モデルにてハイブリッドシステムを搭載した「350GT ハイブリッド」、「350GT FOUR ハイブリッド」が搭乗して、それぞれに「タイプP」「タイプSP」が設定となりました。

 

ハイブリッドは「V37型」になります。

 

全車にランフラットタイヤを標準装着することで、空気が完全に抜けた状態でも時速80kmで150kmほどの距離を走行し続けることが可能になりました。

 

後退時に接近する車両を検知して衝突のリスクを低減する「BCI(後退時衝突防止支援システム)」を採用しています。(350GT/350GT FOURを除く)

 

「V37型」の登場により、2014年11月にて2.5LのV36型もオーダーストップ、生産中止になり、以降は在庫分のみの販売となっていました。

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まとめ

スカイラインセダンV36型について各発売時期ごとの変化点を中心にまとめてきました。

 

ざっくりとしたものになりますが、スカイラインセダンV36型の前期型と後期型の主な違いをまとめます。

 

マイナーチェンジ後の2010年1月発売モデルの後期型では、

 

  • 新デザインの採用(フロントバンパー、グリル、ヘッドランプやアルミホイールのデザイン変更)

 

  • インテリア変更(セダン、クーペともにセンターコンソールのデザイン変更)

 

  • HDDカーウイングスナビゲーションシステムが標準装備

 

  • 2.5Lモデルに7速ATを新採用

 

以上の4点が前期型に対して大きく変わったところになります。

 

特に2.5L車が7速ATになったのは大きいですね。

 

中古車の価格も大分下がってきたスカイラインV36型。

 

マイナーチェンジ後の後期型で7速ATのものが特に狙い目なのではないでしょうか。

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