アウトランダーPHEVの実燃費公開|充電なしのエンジン直結走行モードの燃費報告
アウトランダーPHEVを購入して7か月ほど経ち、高速道路の走行を(距離100km以上)をする機会が何度かあった。
高速道路の走行では、電力を使う一方であるので、EV走行領域(約60km位)はあっという間に無くなり、ほとんどのケースがハイブリッド走行(エンジンで発電しながらモーターで走行)を行うことになる。
そのハイブリッド走行の中でも、いくつか制御のパターンがあって、時速70km以上の高速走行時はエンジンが駆動力+発電として仕事をして、モーターが駆動のアシストを行う制御(パラレル走行モード)が主になる。
アウトランダーPHEVの充電なしでの実燃費が気になる方って結構いるのではないかと思う。
今回はパラレル走行モード時の燃費計測をする目的で、高速道路走行時のインプレッションと燃費報告をしていきたい。
まずは高速道路での走行実績の報告から。
◎新東名高速道路 東京IC → 名古屋IC
R1.9.21 23時~ R1.9.22 5時(休憩、仮眠の時間込み)
◎東名高速道路 名古屋 → 東京IC
R1.9.22 18時~ R1.9.23 0時(休憩、仮眠の時間込み)
◎圏央道 桶川加納IC → 東北自動車道 那須IC
R1.9.27 8時~ R1.9.27 10時(休憩時間込み)
◎東北自動車道 那須 → 圏央道 桶川加納那須IC
R1.9.28 17時~ R1.9.28 19時(休憩時間込み)
アウトランダーPHEVで充電無しの高速道路燃費ってどの位?
◎新東名高速道路 東京ICー → 名古屋IC
R1.9.21 23時~ R1.9.22 5時(休憩、仮眠時間込み)
この時の走行環境としては、外気温が東京で27℃位で晴れ。
車内は多少暑く感じたのでエアコンは25℃設定の最小風量、走行モードはSAVEモード。
御殿場周囲や富士市から西方にかけては、新東名は比較的山間部を走行しているため、気温が低下した。(22℃位まで低下)このためエアコンはOFFにした。
トータルでエアコンの使用時間は約50%位になった。
走行方法としては、クルーズ機能は使わず、アクセルコントロールを自分で行った。
速度はなるべく時速100キロ位をキープ出来るようにし、回生モードは回生0のモードを出来る限り使用した。
この方法で走行して、東京IC→名古屋ICまでを車載計の燃費計で計測した。
結果は 燃費 16.2 km/L になった。
◎東名高速道路 名古屋 → 東京IC
R1.9.22 18時~ R1.9.23 0時(休憩、仮眠時間込み)
この時の走行環境としては、外気温が東京で25℃位で曇り時々雨。
車内は多少暑く感じたのでエアコンは25℃設定の最小風量でかけた。
トータルでエアコンの使用時間は約50%位。
走行方法としては、今回はクルーズ機能を使用して、時速100kmにセットした。
トラックなどはリミッターがついている為か、時速90km位で走行していることが多いので時速100kmで走行していると先行車にすぐ追いついてしまうケースが多かった。
先行車に追いついてしまったら追い越しを掛けて、追い越し後は走行車線に戻って再び時速100kmでクルーズ機能をセットして走行することを繰り返した。
結果は 燃費 15.5 km/L であった。
◎圏央道 桶川加納IC → 東北自動車道 那須IC
R1.9.27 8時~ R1.9.27 10時(休憩時間込み)
この時の走行環境は、外気温27℃ほどでエアコンは25℃の最小風量に設定、エアコン使用時間は100%。
走行方法としては、回生0で時速90キロをなるべく維持しながら走行した。
走行モードはSAVEモード。
クルーズ機能は使わずに、アクセルコントロールは自分で行った。
那須へ向かうにつれて、徐々に標高が高くなる。
調べてみたら那須ICの標高は353m。この高さが燃費にどの位影響するのだろうか?
結果は 燃費 16.8 km/L であった。
◎東北自動車道 那須IC → 圏央道 桶川加納IC
R1.9.28 17時~ R1.9.28 19時(休憩時間込み)
帰りは燃費計を行きの時の16・8km/Lからリセットせずにそのまま使用した。
帰りの高速道路インターに入った時点では燃費計は17・5km/Lになっていた。
山間部の走行時はEV走行をメインに行った。
そのためガソリンは使用していないことになるので、燃費計の数字が17・5km/Lまで改善している。
走行環境としては、外気温は20℃で低めのため、エアコンは未使用。
走行方法としては、今回はクルーズ機能を使用して、時速90kmにセットした。
結果としては、桶川加納IC到着時には燃費計で 燃費 19.9 km/L まで改善していた。
高速道路の走行インプレッション、スカイラインセダンとの違いを中心に
高速走行時の走りについて、以前の所有車であるスカイラインセダン(V36 250GT)との違いを中心にインプレッションしていく。
まずは走行安定性について。
やはりSUVということで車高が高く重心が高くなってしまう為なのか、どうしてもセダンに対しては安定性で劣ってしまう。
決して不安定という訳ではないのだが、比べてしまうと違いを感じてしまう。
スカイラインセダンは速度を上げていくほど、道路に張り付いているような感覚になり実際に出ている速度よりも遅く感じるほどに安定していた。
アウトランダーPHEVは、安定はしているものの、直進性については若干緩さを感じる部分がある。
車線の中心をキープするのにアウトランダーPHEVの方がやや神経を使う印象だ。
長時間の走行で集中力が欠けてくると、車線の中央キープがやや疎かになってくるが、この時不意にハンドルの修正舵を入れると車体がややぐらつく感覚がある。
時速100キロ当たりのアクセルレスポンスについては、スカイラインセダンの方がよい。
スカイラインセダンは時速100キロあたりでも速度コントロールが細やかにできる。
アクセルの僅かな加減に、車両速度がきちんとついてくる印象だ。
アウトランダーPHEVは100キロ超の速度域では、アクセルの反応がやや緩い。
僅かなアクセルの加減に対して車の反応がややルーズになる。
少し大きめに踏み込むことで速度がついてくるが、じわじわ速度がのってくる印象だ。
まとめ
これまでの高速走行の結果からアウトランダーPHEVの充電なしでの燃費が分かってきた。
エアコンあり(25℃設定、最小風量)の場合
時速90km走行で 17~18km/L (エアコンなしは+1km改善)
時速100km走行で 15~16km/L (エアコンなしは+1km改善)
と、大体はこのような感じだ。
SUVは車両の高さがあるので、高速走行時に空気抵抗の影響を受けやすい。
なので、車両の速度を上げるほどに燃費は悪化する傾向になる。
燃費を意識するならば、時速90キロ位までに抑えておくことが必要だ。
走行方法としては、なるべく速度の加減速を少なくしていくことが必要。
例えば前方車に追いついてしまって、追い越し車線に入り加速して追い越す、といったことを繰り返していると燃費は良くない結果になる。
クルーズコントロールなどを使って時速90kmにセットして、前方車を追随していけばかなりの燃費が期待できる。17~18km/Lは行けるような印象だ。
ポイントとしては時速90キロをキープすること。
なぜか?
これ以上早いと走行車線ではすぐに先行車に追いついてしまい、追い越しをかければ自然と速度の加減速が多くなってしまうからだ。
トラックは大体走行車線を時速90kmで走行していることが多い。
なので、トラックの時速90kmのペースと同様にセットして、走行車線を追い越しをかけずに、クルーズを時速90kmのペースでセットして、時速90kmの速度を維持し続ける走行が出来れば、かなりいい燃費が期待できるのではないかと思う。
燃費のいい、悪いについては人それぞれ感じ方が違うと思うが、車重1900キロクラスのSUVとしてはまずまずの燃費をしているのではないだろうか。
ちなみに一般道でもだいたい
市街地なら15~16km/L(市街地)
郊外の国道なら17~18km/L(郊外の国道)
といったところの燃費になることが多い。
以上。アウトランダーPHEVの充電なしでの燃費報告でした。