トヨタ ハイラックス【試乗レポート】|内装と走行インプレッション

今回はトヨタのハイラックスに試乗したので、その時の感想を書いていこうと思う。
試乗したのは、【ハイラックス Z ディーゼルエンジン 4WD】である。
直列4気筒2400ccのディーゼルターボエンジンだ。
試乗コースは、お台場にあるメガウェブの試乗コース。
ここのコースは、最高速度は時速40kmまでになるので、40km以下の速度で走った時の感想になっている。
これに記載する内容は、車に関しての素人が感じた、素人目線の感想になっていることをご理解ください。
ワイルドな外観だが、室内はかなりシンプルにまとまっている
【エクステリア】
まずは車にキズがないかの確認のために、車の周囲を1周するルール。
ボディーサイズがかなりあり、ド迫力、威圧感を感じる。
街中で目立ちたい方には最適かもしれない。
日本のメーカーの車なのに、異国情緒があるというか、アメリカンなワイルドな雰囲気を持っている。
これに乗っていれば、所帯じみてみえないだろう。
こういうところもこの車の魅力だ。
しかしボディーサイズが半端ない。
これだと、普段の買い物やコインパーキングなど注意が必要だ。
普段使いがメインな方はその辺は覚悟しておいた方がよさそうだ。
ボディーサイズを調べてみたら、
全長×全幅×全高(5335×1855×1800mm)
だった。
大きく感じる訳で、実際に大きいのである。
特に全長。5m33cmって日本では有り得ないサイズだ。
そんなことを考えながら、車に乗り込んでみる。
写真や車高のザイズを見ても分かるように、運転席は高めになっているので、つかまりながら、運転席によじ登るようにして上がった。
乗り込みについては、購入前にディーラーなどで実際に自分で体験して、チェックしておくことをおススメします。
【インテリア】
車内に乗り込んだ後、運転席から見渡してみる。
車高が高く、前方の見晴がとてもいい。
後方は荷台の長さがつかみにくく、慣れるまでは神経を使うことになりそうだ。
運転席周りをぐるっと見渡してみる。
第一印象としては、「うーん、全体的にプラスッチキーな印象だな」と。
正直なところ、高級感はあまり感じなかった。
全体的にシンプルで簡潔にまとめられている印象だ。
ドアのボタンの周囲はピアノブラックの光沢のある加工がしてあるが、写真のようにほんの僅かで、高級感を演出するまでには至っていない。
メーターパネル周りもソフトパットの使用はない。
タコメーターと速度メーターはブルーのイルミネーションで、若々しくスポーティーな雰囲気でまとめている。
ATレバー周囲は真新しさはない。
ATレバーのデザインも一昔前のデザインといった感じだ。1ランクか2ランク下の質感だ。
サイドブレーキも電子式ではなく、引くタイプで、一つ前のタイプだ。
400万円以上の車ということであれば、ATレバー周囲のデザインと機能はもう少し頑張って欲しいところだ。
空調関連のボタンのデザインもシンプルそのもの。
シートは黒のファブリックでこれといった特徴は無かったが、黒で引き締まって見えて、スポーティーな雰囲気が出ている。
またシート表面は手触りが良く、通気性のあるメッシュ素材になっていて、夏場の蒸れなどには効果がありそうだ。
結構好印象だった。
インテリア全般的には、やはり400万越えという車両価格を考えてしまうと、正直物足りなさを感じてしまったのは事実だ。
しかしこの車の魅力は、非日常的なエクステリアのデザインとワイルドさといったところだ。
そこに魅力を感じたのであれば、購入候補にいれてもいいのではないかと個人的には思う。
見た目の印象よりもスポーティーな走りが可能だ
【走行インプレッション】
早速試乗を開始する。
エンジンをかけてみると、カラカラとしたディーゼルエンジン音が聞こえるものの、直前に試乗したランドクルーザープラドと比べると静かだ。
ディーゼルの音ではあることはわかるが、ガラガラではなくカラカラといった乾いた音質だ。何と表現したら良いのか?雑味がない音質といったら適切だろうか?エンジン音はとても好印象で回したくなる音質だ。
ハンドルを意識してみると、ディーゼルエンジンの振動はハンドルを介して手に伝わってくるものの、プラドに比べると少ない。
アクセルを軽く踏んで発進してみる。
すると以外なことにアクセルのつきがよく、僅かなアクセル開度でもグイっと速度がのってくる。
時速20kmから、もう少しアクセルを踏み足してみると、さらに速度がぐっとのってきた。
速度の上昇に伴いエンジン音も高まるが、エンジン音の盛り上がり方と実際の速度上昇が合っているので、不快な感覚が一切なくスムーズだ。
車と一体感を感じることができる感覚だ。
さらに時速50km位まで一気に加速してみる。
加速力は普通といったところだが、大トルクでグイグイ加速していく。
この時もエンジン音は乾いた音質で、エンジンを回したくなるような感覚になった。
石畳の細かいでこぼこがある道路では、突き上げや揺すられるような挙動がやや大きく感じた。(プラドと比較した場合)
直線の道路で、ハンドルを左右に細かく小刻みに(11時~1時の範囲で)動かしてみる。
ハンドルの動きに対して、車も左右にちきちんと反応している。ハンドルの重さは標準的だ。
時速40キロでスラロームのコースへ。
車体のロールはそれなりにあるがプラドよりは少ない。
車の応答性が良く、ハンドルの動きにきっちりと車体がついてくる感じ。
結構よく車体が反応するので、少し勢いよくスラロームを通ってみると、タイヤがわずかに鳴ったような感じがした。そのくらい応答性がよい。
ブレーキは時速40キロ位からかけたが、ブレーキの制動力に問題はなかった。
停止直前のブレーキもコントロール性がよく、カックンとならずにゆっくりと停止できる。
わざと意識的にカックンブレーキをかけてみると、車体が1、2回ほど振動して収束した。
時間が掛からず直ぐに振動が収まる。
最後に細い道幅のコースになるが、ここで感じたのは、やはり車体の大きさだ。
長さが5m以上になるので、狭い道では非常に神経を使った。
まとめ
最後にハイラックスの良い点、気になる点をまとめてみる。
【良い点】
・ピックアップトラックという個性的なデザイン
・アクセルのつきがよく、運転者との感覚ズレが生じにくく、気持ちの良いドライブができる
・ハンドル操作に対する応答性がよい
【気になった点】
・ディーゼルエンジン音が結構気になる。
・エンジン音に雑味がなく、気持ちのいい吹け上がり音。
・車両価格に割に室内がプラスチック素材が多く、高級感が乏しい。
・内装のデザインに先進性が少ない。
以上、いかがでしたでしょうか?
購入を検討している方の参考に少しでもなれたら幸いです。